REFORMING 3D PRINTS WITH SALT AND HEATから発見。画像もここから転載。
積層式3Dプリンタの生成物は、いわゆる「積層痕」が表面に出てしまうという品質上の問題があります。
この記事で紹介しているのは、この「積層痕」を解消する方法です。 3Dプリンタの生成物を、細かく砕いた「塩」の中に突っ込んで加熱するという、さながら「塩釜焼き」のような方法をとることで、生成物の形状を壊すことなく表面を滑らかにすることができるようです。
注意としては生成物はinfillを100%とし、内部に空洞を作らないことと、フィラメントの素材によって加熱の温度が違うという点です。
このURLと日本語の要約をTwitterに投稿したところ、多くの方に見ていただき、早速実践を試みている方も現れました。
積層式の3Dプリンタの生成物を「塩」に詰めて再加熱することで表面の積層痕を無くすという話らしい。 まるで光造形式の3Dプリンタで作ったかのように滑らかになるらしい。 / “Reforming 3D Prints With Salt And Heat | Hackaday” (2 users) https://t.co/lSZxyHmEOr
— ina_ani@育休中 (@ina_ani) September 26, 2020
ただ、ただ塩に詰めて加熱するだけではなく、様々なパラメータをうまく調整しないと、写真のようにきれいにはいかないようで、皆さん苦労しているようです。
この手法が確立すれば積層式の3Dプリンタの用途がぐっと広がる事でしょう。
(以下この手法に挑戦されている方のTwitを載せておきます。)
加熱がまずかったのか、変形してしまっているけど、あと一息?
3Dプリント塩釜焼きテストその二。
— 45ACPなる、遥けき便り、うち捨てむ、そは呪われし、回文にして (@Giro_45ACP) September 27, 2020
ムクで造形した四角パイプがこうなりました…ました???
オーブン設定は230度の20分
前回と違い塩の中から浮き上がっては来なくなったのでムク造形でないといけないというのは確か。後は温度と時間か pic.twitter.com/6DzuE34tQJ
表面がざらざらのようですが、なかなか良さそうです。
完了。
— NN (@kiiimlo) September 27, 2020
積層は完全に消えた。
ただ、塩粒子がまだまだ粗いせいと思われる肌荒れ(マット感。むしろ炭みたい。)ができた。
あと、上にしていた部分に凹みがあったので、溶けたときに流れ落ちたと思われる。
インフィル100%だけど印刷自体の調整が必要。
課題はあるけど、塩処理自体は成功と言える。 pic.twitter.com/1ROPKGINN7
積層痕は残っているようですが、表面の性質が変化したようで、やすり掛けするとつるつるになったようです。
塩による積層痕処理試してみました
— 手のひと ハマー (@hama_lo_0l) September 27, 2020
予想はできてたけどもっと細かい塩でやらんとダメですね
こんがり美味しそうな色になったのは温度か時間か...
なんにしても色々検証すればつかえそう https://t.co/riiiUNN7ad pic.twitter.com/gnltv4wjHE
かなりうまくいっているのでは・・?
ABSの塩焼き2回目(^^)
— 🦮いけのり / sion-e (@sione21230094) September 27, 2020
前回より良くなったかな
ツルツルな面とザラザラな面が有るのと
端が外側に広がってるのは塩を固める力が足りてないのかな??
何にせよ一回目よりは良くなった(^^)
次はより強く塩を固める方法を考えるか… pic.twitter.com/K3GAt88IJ2
こちらも、かなりうまくいっている様子。
うぉおお!積層跡が消えて、ショットブラスト肌みたいになってる!(右下) pic.twitter.com/6y89PLmzmS
— Nii (@neet2121) September 27, 2020
皆さん行動が早くてすごいですね・・