3Dプリンタにおける自己責任改造を許諾するナイスな仕組み
3Dプリンタ HACK
Published: 2020-11-09

PRUSA DARES YOU TO BREAK THEIR LATEST PRINTERから発見。画像もここから転載。

オープンソースハードウェアを販売するときに気になるのが「保障」です。製品としての故障と、ユーザの改造により発生した故障はを判断し、前者の場合は保証を適用することになります。

しかし、部品を触らないファームウェアの書き換えをユーザが意識せずに行った場合は、この「保障」が適用できなくなってしまい、トラブルの原因となります。このような事態を防ぐためにはファームウェアをプロテクトし、だれも書き換えられなくすることが、一般的です。

しかし、ヘビーユーザの中には「保障」が無くて構わないからファームウェアをいじりたいという人もいます。

この記事で紹介している3Dプリンタの制御基板は、この問題に対応するために、基板の一部をへし折ることでファームウェアのプロテクトを外すという仕組みを搭載しています。

この基板の一部をへし折る行為を「保障外となることへの同意」とみなすことで、オープンソースの良さと、メーカーサポートの両立を実現しています。

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