ESP32を搭載した携帯ゲームエミュレータ「ESPlay Micro V2」

この記事はMakerfabsの提供でお届けします。

今回紹介するESPlay Micro V2Makerfabsから提供いただいたものです。

(ですが、ESPlay Micro V2をレビューしたい!と言ったのは自分なので、Makerfabsが無理やりこの商品を押しているわけではなく、inajobの一押しアイテム!、という感じです。)

ESPlay Micro V2とは

ESPlay Micro V2はオープンソースの携帯ゲーム機です。

コアとなるマイコンはESP32で、様々なレトロゲームのエミュレータが動作する、本格的なゲーム機です。

また、このゲーム機は以前紹介したESP32を搭載した携帯ゲーム機「ESPlay Micro」 の後継機種です。

仕様

  • ESP32-WROOBER

    • という事で技適もあります。日本で使っても安心。
  • 十字キー+ A,B, L,R, Start, Selectボタン

  • I2C接続IOエキスパンダIC PCF8574

  • I2S DAC IC UDA1334A (PAM8403?)

  • イヤホンジャック端子

  • USBシリアル変換IC CH340G

  • 320*240 TFT ディスプレイ

  • アクリル板による筐体

  • MicroSDカードスロット搭載(MicroSDカードも8GBのものが同梱されていました)

  • 拡張用I2C端子

  • 800mAh LiPo電池

  • 充電IC TP4054

  • 電源スイッチ

  • スピーカーは基板上にパターンはあるが、スピーカーが実装されていない

さらに細かい仕様は公式サイトを見てみてください

遊んでみる

※SDカードに謎のROMファイルが入っている場合があります。内容によっては違法なものもあるかもしれないので、利用せず削除してください。

以下のゲームのエミュレータが搭載されています

  • ファミコン
  • ゲームボーイ
  • ゲームボーイカラー
  • セガマスターシステム
  • ゲームギア
  • Color Vision

また、オーディオプレイヤーも搭載されています。

設定画面からAP Modeにすることで、WiFiのアクセスポイントとしてふるまい、そのWiFiに接続することでブラウザ経由でROMファイルやオーディオファイルを簡単に転送できます。

ファミコンのROMとしてブレイドバスター(BLADE BUSTER)を入れてみました。

普通に遊べます。

ゲームボーイのソフトとしてはLSDjを入れてみました。

これはゲームボーイで動作する作曲ソフトです。ESPlay Micro V2も持ち運びに便利なので、これで手軽な作曲マシンとして利用することができます。

ハードウェア面での見どころ

ケース

レーザーカットされたアクリル板2枚をスペーサで挟んでサンドイッチにしています。 よく見る構造ですが、強度はそこそこありますが、横はがら空きなので、ケースとしては頼りないです。

スイッチ

ちょっと硬めのいかにも中国製のタクトスイッチですが、ゴムキャップが搭載されているおかげで、そこまで悪い操作性ではないです。

自分でゲーム機を作るときもこのテクニックは役立ちそうです。

バッテリー

RaspberryPiベースのエミュレータと比べると省電力なので、800mAhバッテリーでも結構長時間遊べます。

エミュレータ以外の遊び方

ちょっとまだ試していないのですが、ESP32を搭載した開発ボードとしても様々な利用方法がありそうです。

I2C端子もあるので、センサーを外付けすることもできそうです。

まとめ

ESP32を使ったゲーム端末として十分な機能を持った製品だと感じました。利用できるエミュレータの種類は比較的少ないので、エミュレータを目的で買う時は注意が必要です。

またESP32を元としたゲーム開発環境としても簡単に利用できそうです。価格も安いので、この製品にオリジナルゲームを同梱して再販するみたいなことも夢では無いかも?と思いました。

少し似たものとしてM5Stackなどががありますが、ゲームに特化した形状である点が大きな違いです。

原価を考えてもこの価格はありえない安さなので、気になる人は是非買ってみると良いと思います。

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