3Dプリントの強度を保ちつつフィラメントを節約する技
3Dプリンタ HACK
Published: 2021-03-23

GRADIENT INFILL PUTS MORE PLASTIC WHERE YOU WANT ITから発見。画像もここから転載。

3Dプリンタの生成物の強度を上げるためには、充填率を上げるのが一般的です。 つまり生成物の中のプラスチックが詰まっていれば詰まっているほど上部という事です。

しかしこれを行うとフィラメントを大量に消費します。そのため、通常は生成物の内部はメッシュ状にプラスチックを充填します。

この記事では、このメッシュの粗さをグラデーション状にすることで、フィラメントを節約しつつ強度を保つ方法を紹介しています。

スライサーのアルゴリズムを変更してインフィルのパターンを変更する方法は直感的ですが、大変な労力が伴います。そこで、この記事では既存のスライサーが生成したgcodeを解析して、infill部分のフィラメントの吐出量を変更することで、これを実現しています。

メッシュの形状を変えずに吐出量を調節することでグラデーションを実現しているという事です。

スライサーが生成するgcodeを3Dプリントする前にプログラムで編集するというテクニックはいろいろと応用ができそうです。

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