水平オーバーハングを印刷するための技

More On Wave Overhangs For 3D Printingから発見。画像もここから転載。

積層型3Dプリンタにおいて、オーバーハングとは下層のサポートなしに空中に張り出した形状を造形しようとすると、溶けたフィラメントが垂れ落ちてしまい正常に印刷できない現象のことです。

この記事では、サポート材を使わずに水平なオーバーハングを印刷するための手法として、ノズルの走査線を水面の波紋(ウェーブ)のような軌道にして端から成長させていくウェーブオーバーハング(Wave Overhangs)という技術が紹介されています。従来の弧状(Arc)パス で発生していた中央部のくぼみを防げる一方で、反り(ワーピング)の発生といった課題もあり、現在はOrca Slicerのフォーク版などでオープンソースコミュニティによる検証が進められています。

スライサーのパス生成アルゴリズムの工夫だけで、物理的なサポートなしに水平面の造形精度をどこまで向上できるかという点が面白いと感じました。

← 前の記事 - 残像効果を利用したポケットサイズの動画再生装置
次の記事 - 3Dプリンタで作られた風船バンジョー →

関連記事

3Dプリンタ向けに斜めにスライスすることでオーバーハングの造形を可能にするテクニック
ナットを埋め込むための3Dプリントの造形テクニック
3Dプリンタでクッキーを焼く挑戦
90°のオーバーハングを印刷できるようにするスライサー
3Dプリント成果物の中に部品を埋め込む際の工夫
このエントリーをはてなブックマークに追加